ベルーナnews|第3Q売上高1604億円4.8%減/経常88億円19.6%減

(株)ベルーナ(埼玉県上尾市、安野清社長)の2023年3月期第3四半期決算は、売上高1604億5400万円(前年同期比4.8%減)、営業利益78億7400万円(22.9%減)、経常利益88億3600万円(19.6%減)、四半期純利益53億8200万円(30.5%減)の減収減益となった。

アパレル・雑貨事業では通販が、第1四半期より新型コロナウイルス感染拡大の影響が一巡し、既存顧客のレスポンスが鈍化傾向となった。

一方で、広告宣伝費を抑制すると共に、急激な円安進行や原材料価格の高騰を受け第3四半期より商品価格の見直しなど収益性確保を優先した事業運営を行った。

アパレル店舗では第1四半期より来店客数が回復傾向となったが、第3四半期は新型コロナウイルス感染拡大の影響により来店客数が減少した。この結果、売上高は704億8000万円(同9.5%減)となり、セグメント利益は18億1100万円(同12.3%減)となった。

化粧品健康食品事業は、化粧品販売事業で台湾における新型コロナウイルス感染拡大の影響による苦戦および国内における新規顧客獲得の減少により減収となった。また、TVCM実施等により広告宣伝費が増加した。

健康食品通販事業では、新規顧客獲得を強化した一方で既存顧客の売上げが減少し、減収となった結果、売上高は109億3000万円(同7.1%減)となり、セグメント利益は3億2500万円(同75.6%減)となった。

グルメ事業は、新型コロナウイルス感染拡大の影響が一巡し、既存顧客のレスポンスが鈍化傾向となったが、おせち販売の拡大やネット広告等による新規顧客獲得の拡大により増収。また、新規顧客獲得拡大により広告宣伝費が増加した。この結果、売上高は251億4000万円(同7.6%増)となり、セグメント利益は15億2400万円(同21.5%減)となった。

ナース関連事業では、第1四半期はTVCM等の積極的な広告宣伝を行った一方で、新型コロナウイルス感染拡大の影響が一巡し、前年同時期に特需のあったマスクやパルスオキシメーター等の医療雑貨・消耗品需要が縮小した。この結果、売上高は107億3600万円(同11.3%減)となり、セグメント利益は2億0500万円(同76.6%減)となった。

データベース活用事業では、封入・同送サービスが、アパレル・雑貨事業における成長鈍化の影響により減収となった。ファイナンス事業は新規顧客獲得の拡大により、増収。この結果、売上高は115億9000万円(同0.7%増)となり、セグメント利益は42億9000万円(同1.6%減)となった。

呉服関連事業は第1四半期より来店顧客数が回復傾向となったが、第3四半期は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、来店顧客数が減少。また、㈱さが美、㈱東京ますいわ屋における構造改革が浸透し、収益力が向上した。

一方で、第1四半期から第3四半期にかけて受注に伴う経費発生が先行する衣裳レンタル事業における受注が好調なことから、受注経費が増加した。

この結果、売上高は158億4900万円(同3.9%増)となり、セグメント損失は5億1300万円(前年同期は12億4000万円のセグメント損失)となった。

プロパティ事業におけるホテル事業は、行政機関による日本国内の移動制限の影響や外国人の入国規制の影響が前年同時期と比較し縮小したことに加え、前期に新規開業したホテルの稼働率向上により、大幅な増収増益となった。

一方で、前年同時期には大規模な海外不動産の売却があり、大幅な減収減益影響が出た。この結果、売上高は132億4400万円(同8.2%減)となり、セグメント利益は7億8300万円(同38.4%減)となった。

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