アインnews|年商3998億円11.5%増・経常利益25.3%増
(株)アインホールディングス(北海道札幌市、大谷喜一社長)が2024年4月期の本決算を発表した。
2023年5月1日~2024年4月30日の業績は、売上高3998億2400万円(前年比11.5%増)、営業利益204億3200万円(27.7%増)、経常利益213億7700万円(25.3%増)、純利益114億0100万円(23.5%増)と、大幅な増収増益となった。
営業利益率は5.1%、経常利益率は5.3%。
主力のファーマシー事業は、売上高3575億7100万円(前年比11.2%増)、セグメント利益275億8700万円(14.3%増)。
同社グループでは、医療機関等との連携、お薬手帳等を活用した服薬情報の一元的・継続的な把握、在宅医療対応等により、患者が住み慣れた地域で安心して医療を受けることができるよう、「かかりつけ薬剤師・薬局」の機能発揮に取り組んでいる。 また、DX推進にも積極的に取り組んでいる。2022年から提供しているアイン薬局公式アプリに加え、2023年10月にはアイン薬局LINE公式アカウントを開設し、処方箋送信サービスをより手軽に利用してもらえるようになった。
今期は、新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類感染症へ移行したことによる外来受診抑制の緩和に加え、かかりつけ薬剤師・薬局としての機能強化や待ち時間短縮等の患者サービス向上によって処方箋枚数は増加した。
M&Aを含め、グループ全体で40店舗を出店し、13店舗を閉店、5店舗の事業譲渡によって薬局総数は1231店舗となった。
リテールのコスメ&ドラッグストア事業は、売上高311億1100万円(21.1%増)、セグメント利益30億9600万円(155.1%増)。
国内外の人流の回復によって客数が堅調に推移するとともに、顧客の購買傾向が感染対策商品から同社の強みであるコスメ関連商品等へ変化したことで単価が上昇している。中でも、独占・先行販売等の施策によって注力しているアジアンコスメの売上げが伸長した。加えて、好立地への出店・移転も奏功した。
6店舗を出店し、3店舗を閉店したことで、コスメ&ドラッグストア総数は81店舗となった。
2025年4月期は、売上高4150億円(3.8%増)、営業利益178億円(12.9%減)、経常利益185億円(13.5%減)、当期純利益91億8000万円(19.5%減)を見込む。