ワッツnews|第3Q売上高460億円0.9%増・経常利益4.9%減

(株)ワッツ(大阪市中央区、平岡史生社長)が2025年8月期の第3四半期決算を発表した。

2024年9月1日~2025年5月31日の連結業績は、売上高460億1200万円(前年同期比0.9%増)、営業利益10億2200万円(3.0%減)、経常利益10億1700万円(4.9%減)、四半期純利益5億9200万円(22.1%減)と、増収減益だった。

営業利益率は2.2%、経常利益率は2.2%。

売上高は、主に100円ショップの既存店売上高が堅調に推移し増収となった。利益面は、在庫評価減を計上した影響で第3四半期間の売上総利益率は悪化したが、雑貨の仕入原価は減少傾向で高額商品の売上高は好調に推移している。また、販売費及び一般管理費において、売上高増加に伴う変動費の増加に加え、設備費や水道光熱費等が増加したことから、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は減益となった。

100円ショップ「Watts(ワッツ)」「Watts with(ワッツ ウィズ)」「meets.(ミーツ)」「silk(シルク)」などを展開するワッツグループは、収益源の多角化を図るべく、国内100円ショップ事業だけではなく、ファッション雑貨店やディスカウントショップの運営などの国内その他事業、海外事業にも取り組んでいる。

国内100円ショップ事業では、タレントやアニメキャラクターとのコラボ商品導入の推進、ワッツオリジナルコスメ「fasmy(ファスミー)」の新作導入、「ワッツオンラインショップ」における「店舗受け取り」の推進、高額商品の取扱いアイテム数の増加と顧客ニーズに合った商品への入替え、精算業務効率化に向けたセルフレジの導入などを進めてきた。

出店状況については、通期計画の152店舗に対して104店舗の出店を行った。一方、不採算店舗の整理や母店閉鎖による退店が57店舗(うちFC4店舗)あり、当中間連結会計期間末の店舗数は、直営が1849店(51店舗純増)、FCその他が10店(4店舗減)の計1859店となった。また、Wattsブランド店舗である「Watts」「Watts with」については1481店(98店舗純増)と全体の79.7%を占める。

国内その他事業については、心地よい生活を提案する雑貨店「Buona Vita(ブォーナ・ビィータ)」は10店舗(2店舗減)となった。時間をテーマにしたおうち雑貨店「Tokino:ne(ときのね)」は、直営1店舗(増減なし)に加え同社100円ショップ店舗内でコーナー展開している。生鮮スーパーとのコラボした「バリュー100」は1店舗(増減なし)、ディスカウントショップ「リアル」は7店舗(増減なし)となっている。

海外事業については、「Watts」及び東南アジアを中心とした均一ショップ「KOMONOYA(こものや)」は、タイで8店舗(6店舗減)、ペルーで4店舗(1店舗減)となった。中国での均一ショップ「小物家園(こものかえん)」は4店舗閉鎖(退店)となり、自社屋号の「Watts」「KOMONOYA」の店舗数は12店(11店舗減)となった。

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