アレンザnews|第1Q営業収益393億円0.2%減も経常利益81.5%増

アレンザホールディングス(株)(福島県福島市、浅倉俊一社長)が2026年2月期第1四半期の決算を発表した。アレンザホールディングスは(株)バローホールディングスの子会社で、傘下にホームセンターの(株)ダイユーエイト、(株)タイム、(株)ホームセンターバロー、ペット専門店の(株)アミーゴなどの事業会社を有する。

3月1日~5月31日の業績は、営業収益392億8300万円(前年同期比0.2%減)、営業利益15億万円(77.0%増)、経常利益16億4500万円(81.5%増)、四半期純利益9億9000万円(74.0%増)の減収増益だった。

営業利益率3.8%、経常利益率4.2%。

アレンザグループは「Challenge3000」営業収益3000億円、経常利益率5%をグループ目標として掲げている。中期成長戦略として中核事業のホームセンター事業を中心に、収益基盤を強化するため「MD改革」としてPB商品の売上構成率20%の実現と棚割改革、地域一番商品の育成を重点課題とした。

さらに物流面から過剰在庫削減、物量の平準化、EDIデータを活用するなどインフラを構築しプロフィット物流による物流センターの収益改善を図ること、業務オペレーションとしてコスト削減、値下抑制やロス対策などの改善活動を全社で推進し、人時生産性の向上に取り組んだ。

ペット専門店3店舗を新たに開設し、自転車専門店2店舗を閉店した。5月末時点の店舗数は304店。

セグメント別の業績は以下の通り。

ダイユーエイトは、営業収益121億6100万円(前年同期比0.4%増)、セグメント利益は6億1800万円(前年同期比197.2%増)。既存店ベースで客数が前年同期比で5.9%減少し、客単価が前年同期比で2.7%増加したことにより、既存店売上高は3.3%の減少だった。

ホームセンターの主力部門である園芸、農業資材の売上げについては、期初からの温暖な天候もあって家庭用除草剤、用土、化成肥料、堆肥類を中心に伸長したほか、精米価格の高騰で第1四半期中は精米の売上げが前年同期比で伸長した。またダイユーエイト50周年大創業祭の実施もあり、期間中の売上げは前年同期比で大幅に伸長した。

4月以降は低温多雨の影響もあり、ホームニーズ商品の売上げが低迷した。そのほかに夏物家電製品・レジャー用品などの売上不振や継続する節約志向、客数減、買上点数減の影響が大きく、既存店売上高は前年同期比で減収となった。コスト増加要因は、既存店改装による一時費用や設備修繕費のほか人件費、集配送費の増加、キャッシュレス決済手数料、ECサイト販売手数料などだ。しかしコストコントロールの削減活動を実施したことで、販売費及び一般管理費は前年同期比でも減少した。

タイムは営業収益41億3000万円(1.7%減)、セグメント利益1億4000万円(前年同期はセグメント損失3200万円)。既存店ベースで客数が前年同期比で5.6%減少、客単価が4.1%増加で既存店売上高は1.8%減少した。

主力部門の園芸・植物部門は散水用品、園芸機材、野菜苗や種子が好調に推移したほか、売場改装により観葉植物、花苗(一年草)が好調に推移した。一方で、需要期の天候不順で殺虫剤、家庭薬品、鉢、庭園用品等の売上げは前年を下回ったた。

ホームセンターバローは営業収益145億1700万円(7.6%減)、セグメント利益7億3800万円(37.7%増)。既存店ベースで客数が前年同期比で4.6%減少、客単価が3.5%増加で既存店売上高は1.3%減少した。

商品別販売動向に関しては前年同期比で売上げが伸長した。種苗部門で契約農家との継続的な取組みにより品揃えが強化された。早期展開から晩期までの商品を確保したことも奏功した。一方で、低温の影響があって遮光用品、冷風家電、殺虫剤などの季節商品については前年を下回った。

第1四半期に、旗艦店である稲沢平和店の全体改装を実施して「1日楽しめるホームセンター」を掲げた。新たに「農マル園芸いなざわ農園」としてガーデンエクステリアセンター、いちご狩り、スイーツ工房を新設するとともに「まぐろレストラン」、ホームセンター本館に「スーパーマーケットバロー稲沢平和店」を開設した。

コスト面については、水道光熱費の単価上昇があるものの使用料の削減に取り組み、計画内で推移した。

アミーゴは営業収益70億3900万円(33.9%増)、セグメント利益200万円(97.4%減)。既存店ベースで、客数が前年同期比で1.2%減少、客単価が0.9%増加、既存店売上高は0.3%減少した。

アミーゴブランドでは、主力部門である犬フード部門、猫フード部門が伸長したが、生体部門では犬猫生体の販売頭数減少、単価下落が影響し、前年同期比で売上高は減少した。ペットフォレストブランドでは、トリミングサービスは好調で、アミーゴと連携した販売強化により小動物生体の売上高は増加したが、犬・猫フードの売上高が減少したことで既存店ベースの前年同期比は減少している。ジョーカーブランドでは、トリミングメニューを充実させたことで好調だったが、犬猫生体の販売頭数が減少した影響で前年同期比で減収となった。

3月に愛知県内6店舗目となる「ペットワールドアミーゴ神の倉店」、4月に岐阜県多治見市にアミーゴブランド県内初出店となる「ペットワールドアミーゴ光ケ丘店」、5月に福井県内2店舗目となる「ペットワールドアミーゴ福井大和田店」の3店舗を新規出店した。

コスト面については、人件費の上昇、キャッシュレス決済比率の上昇による決済手数料負担の増加や新規出店一時費用が発生したことで前年同期比で販売費及び一般管理費が増加した。

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