魚力news|第1Q売上高102億円16.9%増・経常利益26.4%減の増収減益
(株)魚力(東京都立川市、黒川隆英社長)が2026年3月期の第1四半期決算を発表した。
売上高は101億7200万円(前年同期比16.9%増)、営業利益は2億3400万円(34.9%減)、経常利益は4億3300万円(26.4%減)、四半期純利益は2億9600万円(24.0%減)の増収減益となった。
セグメント業績は以下の通り。
小売事業は、売上高は89億3300万円(20.4%増)、営業利益3億6600万円(12.3%減)。既存店売上高の増加に加え、新たに連結子会社とした(株)最上鮮魚の売上げが大きく寄与し、大幅な増収となった。増収に伴い、売上総利益額は増加したものの、物流コスト等の上昇に伴う仕入コストの増加によって、売上総利益率は低下した。物流コストの増加に対応するため、物流拠点の変更や配送ルートの組み替えなどの物流改革に着手しいる。
飲食事業は、売上高は4億1100万円(9.7%増)、営業利益1000万円(47.0%増)。原材料費などの調達コストの上昇を受け、適時適切にメニューや価格設定の見直しを行った。また、店舗オペレーションの見直しや物流の合理化を含む構造改革に取り組み、一定の効果を上げている。なお、2025年6月に「魚力海鮮寿司花小金井店」(東京都小平市)を閉店した。
卸売事業は、売上高は8億0900万円(8.7%減)、営業利益700万円(10.2%減)。卸売は子会社の魚力商事(株)が国内外の取引先への販売を行っている。売上高が前年を下回った要因として、(株)最上鮮魚を持分法適用会社から連結子会社へ異動し、今期から魚力商事から同社向けの売上げをグループ間取引として連結消去したことが大きく影響している。
国内向け取引は、飲食店舗向けの売上げが好調に推移した一方で、スーパーマーケットや地方荷受向けの販売が苦戦し、前年を若干下回った。
海外向け取引は、ドバイの高級ホテル・レストラン向けの輸出が増加した。また2023年5月に設立した合弁会社のCP-Uoriki Co.,Ltd.の業績が好調。現在、タイ国内各地の大型ショッピングモールなどで鮮魚と寿司の小売店舗を25店舗運営していることから、店舗向けの輸出が伸びている。ただし、物流コストの増加や仕入・出荷に付帯する費用など販管費は前年に比べて増加した。