10月百貨店統計|既存店1.6%増/生鮮食品55カ月ぶり0.1%増

日本百貨店協会から10月の「百貨店売上高概況」が発表された。調査対象店舗は79社219店舗で、9月と変わらない。

10月の既存店売上高は、前年同月比1.6%増。総売上高は4717億5691万円。気温の低下で秋冬商材が動いた。また、物産展などの食品イベントが集客に貢献した。改装効果もあった。日曜日が1日少なかったが、それをカバーして増収となった。

国内市場は4419億円で1.3%増と4カ月ぶりで前年を上回った。

一方で、外国人売上高は298億円の6.5%増で、23カ月連続で伸びている。これは過去2番目の記録で、売上げシェアも6.5%と6%の大台に乗せた。10月までの累計売上高は2817億円で、すでに2017年実績2704億円を上回っている。

主要10都市は前年比2.5%増で、2カ月ぶりのプラス。
10都市中、福岡4.7%、大阪4.6%、東京2.6%、名古屋2.4%、神戸1.1%、広島0.9%、横浜0.6%、京都0.5%の8都市が前年を上回った。一方、札幌▲1.4%、仙台▲0.6%の2都市は減収だ。

また、10都市以外の地区は0.4%減と、18カ月連続でマイナストレンドにある。
8地区中前年をクリアしたのは、近畿3.9%、四国3.3%、九州1.3%のエリアで、東北▲5.0%、中部▲3.5%、北海道▲2.1%、関東▲1.6%、中国▲0.4%の5地区は前年を下回った。

主要5品目では、雑貨が5.5%と23カ月連続で伸長している。身の回り品は3.9%増と、2カ月ぶりに前年をクリアした。食料品は2.5%増で、こちらは17カ月ぶりに前年を上回った。ハロウィン商材、おせちやクリスマスケーキ予約なども好調で、とくに生鮮食品は55カ月ぶりに0.1%増とプラスに転じた。一方、衣料品と家庭用品は減収だ。

大手百貨店グループの10月業績の確報では、エイチ・ツー・オー、髙島屋、J.フロントは前年を上回ったが、三越伊勢丹は前年に届かなかった。%は前年同月比。

(株)エイチ・ツー・オー リテイリングの百貨店は +5.0%。
(株)髙島屋は +3.7%
(株)J.フロント リテイリングの百貨店事業は +3.4%。
(株)三越伊勢丹ホールディングスの国内百貨店事業は ▲0.4%。

>全国百貨店売上高概況2018年10月

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