11月外食産業統計|曜日回りがよくFFの牽引で売上高102.6%

日本フードサービス協会によれば、11月の外食産業市場は一部で消費増税の影響がみられたものの、土日祝日の合計が前年より多く、北日本を除いて気温が高めで、外食の客足にプラスとなった。また、従来から好調を続けているFF業態では客数、売上高の増加が顕著となり、外食需要を牽引した。外食全体の売上高は、102.6%と前年を上回った。

ファストフードの全体売上高は104.1%と前年を上回った。軽減税率導入の影響でテイクアウトが強みとなり、FFを中心に利用が拡大している宅配代行業者のキャンペーン強化とあいまって好調に推移した。

ファストフードのなかの「洋風」は、期間限定商品やお得なセット等が好調で、売上高は106.1%。「和風」は、季節商品の好調や定食メニューのキャンペーン頻度増などで客単価上昇、売上高103.9%。「麺類」は、増税対策のクーポン配布が奏功したところもあったが、先月の台風の影響が残ったところもあり、売上高99.8%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、回転寿司がサイドメニューの好評で単価上昇、売上高103.1%。「その他」は、これまでの価格改定に加え、「アイスクリーム」が高単価のクリスマスケーキの早期予約販売で単価上昇、売上高は103.1%となった。

ファミリーレストランの全体売上高は前年同月比101.9%。

ファミリーレストランの「洋風」と「和風」は、高単価のフェア品などが好調なところもあったが、ディナータイムに集客が振るわないところや、禁煙店舗の拡大で客足が落ちたところもあり、売上高は「洋風」100.2%、「和風」96.4%。「中華」は、曜日回りに加え、各種キャンペーンや店舗増などにより、売上高は107.0%。「焼き肉」はメディアへの露出効果もあり、売上高は110.2%となった。

飲酒業態は、一部で消費増税の影響も見られたが、週末に向けて客数がプラスとなり、「パブ・ビアホール」が、売上高100.6%。「居酒屋」は、引き続き店舗減の影響等で客数伸びず、売上高97.9%となった。

ディナーレストランは増税対策のクーポン配布やキャンペーン等で集客し、売上高は104.1%となった。

喫茶は価格改定と、期間限定のフードメニューの投入等で単価が上昇、売上高は103.3%となった。

調査対象企業数は186社。店舗数は3万5342店舗。

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