4月百貨店統計|売上高4088億円8.6%増・客数6.6%増/14カ月連続でプラス

(一社)日本百貨店協会(東京都中央区、村田善郎会長)が2023年4月の「全国百貨店売上概況」を発表した。調査対象は70社181店で、前月から増減なし。

4月の売上高は4088億0246万円で既存店前年同月比8.6%増、客数は入店客数6.6%増と、共に14カ月連続でプラスとなった。

気温上昇や旅行・行事に伴う外出機会の増加、マスク着用ルール緩和などから、身のまわり品や衣料品、化粧品などが好調だった。高額商材も増勢が続いている。各社が展開した外商催事や会員向け施策、物産展などの各種イベントも活況で、集客と売上げに寄与した。

コロナ前との比較(2019年比)では、売上高6.3%減、入店客数19.7%減と、前月とほぼ同水準で、回復基調は続いている。

顧客別では、インバウンドが209.9%増(206億円/13カ月連続/シェア5.1%)と高伸が続いている。前月より売上全体に占めるシェアが0.8ポイントアップした。購買客数も約22万人と、コロナ禍(2020年2月)以降、初めて20万人を超えた。

地区別では、都市(10都市)が、インバウンド効果などから前月に続き全地区で前年実績を超えた。地方(10都市以外の7地区)も四国以外の6地区で前年をクリアした。

商品別では、主要5品目のうち家庭用品が4カ月ぶりにマイナスとなったが、そのほかの4品目でプラスとなった。なかでも衣料品と身のまわり品は二桁の伸びとなった。

外出機会の増加や気温上昇などから、フォーマルやビジネス、カジュアルなど、幅広いアイテムが動いた。アウターや軽衣料、バッグ、アクセサリー、靴、旅行用品も引き続き好調だった。

化粧品では、マスク着用緩和からメイクアイテムの需要が強かった。菓子、惣菜が20カ月連続でプラスとなった一方、生鮮食品が2カ月連続でマイナスとなった。

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