コンビニ8月既存店売上げは天候不順で▲2.4%、コンビニの弱みは何か?
コンビニの売上げが回復しない。
日本フランチャイズチェーン(JFA)が9月22日に発表した「コンビニエンスストア統計調査月報」8月度の数値。
(株)ココストア、(株)サークルKサンクス、(株)スリーエフ、(株)セイコーマート、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン、(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソンのJFA会員企業の統計。
8月度の売上げは、既存店ベースでは、7963億6300万円でマイナス2.4%。
これは増税後の4月から5カ月連続マイナス。
来店客数は13億133万人。前年同月比マイナス3.6%と6カ月連続のマイナス、
しかし平均客単価は606円。前年同月比プラス1.2%で2カ月連続のプラス。
西日本では平均気温が低かったことに加え、台風11号、12号上陸で客数が減少した。
また冷麺及びアイスクリームなどの夏物商材の不調も響いた。
ただし客単価は、コーヒーなどのカウンター商材が好調で、2カ月連続して前年を上回った。
既存店ベースでの商品分野別の構成比。
弁当などの日配食品は35.1%(前年同月比▲0.5%)
スナックなどの加工食品は28.0%(▲4.8%)
非食品31.6%(▲4.7%)
サービス5.2%(13.8%)
物販が落ち込んだために構成比がマイナスの結果となった。
特に加工食品と非食品、いわゆるグロサリーが5ポイント近くのダウン。
コンビニは特にスーパーマーケットから売上げと客数を奪ってきた。
そのコンビニのグロサリーが奪われる側に回ってきたということだ。
グロサリーはプライベートブランドを除けば、コンビニは高い。
カウンター商材や日配食品は、プライベートブランドのようなもの。
つまりコンビニの弱みはナショナルブランドのグロサリーということになる。
ちなみに全店ベースの売上高は8766億0100万円、対前年同月比2.0%と18カ月プラス。
もちろんこれは出店増によるもの。
その店舗数は5万1367店。前年同月比5.3%増えた。
では、セブン-イレブンはどうか。
既存店売上高は天候不順をものともせずに、前年同月比0.8%増と独り勝ち。
nanakoカードの販促、夏の恵方巻きなどの販促が奏功した。
オムニチャネル戦略の中核企業として、全軍が同じ方向を向いて仕事させられているのも、好調の原因。
全店ベースでは4.7%増。
マーケット・リーダーのセブン強し。
しかしそれでも、コンビニの弱みが徐々に明らかになりつつある。
何でも、弱みのないものはない。
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