10月コンビニ統計|既存店売上高1.8%減/大手3社とも客数5%減少

日本フランチャイズチェーン協会から、10月のコンビニエンスストア「統計調査報告」が発表された。調査対象企業は(株)スリーエフ、(株)セコマ、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソンの8社である。

10月は、台風が2度上陸したことに加え、秋雨前線や低気圧の影響で全国的に降水量が多かった。それが客足に影響し、客数は既存店、全店ともにマイナスとなった。一方で、店内調理のカウンター商材は、調理麺などが好調だった。

売上高は既存店ベースで7949億8600万円(▲1.8%)で5カ月連続のマイナス。一方全店ベースは9052億0800万円、0.4%増で56カ月連続でプラスが続いている。これは1年間で1334店舗増加しているから、当然至極。総店舗数は5万5341店。1店舗当たりの平均月商1636万円、平均日販は52万8000円。

既存店の来店客数は12億9550万人、▲4.9%とマイナス幅も大きく20カ月連続で減少している。全店は14億6630万人で▲2.4%。9月はプラスだったものの、2カ月ぶりにマイナスとなった。1店当たりの平均来店客数は月間でおよそ2万6500人、1日855人。

平均客単価は、既存店613.7円で3.2%増、全店は617.3円で2.8%増と、ともにプラスを維持した。既存店は31カ月連続で前年を上回り、全店では4カ月連続プラスとなった。しかし、既存店売上高は前年同月比1.8%減少だから、客単価アップも客数のマイナスをカバーしきれていない。

既存店ベースの商品分野別売上高はすべての部門がマイナスだ。日配食品▲2.8%、加工食品▲2.2%、非食品は▲0.1%、サービス▲2.9%。

そこで大手コンビニ3社の10月の概況を見てみよう(%は前年同月比)。

セブン‐イレブン・ジャパン
総店舗数1万9887店
既存店売上高 ▲0.5%
既存店客数 ▲4.5%
既存店客単価 +4.2%
全店売上高 +2.5%

ファミリーマート
総店舗数1万7768店
ファミマ1万4049店、サークルKサンクス2809店、エリアフランチャイズ(沖縄・南九州・JR九州R)910店
[ファミマ]
既存店日販売上高 ▲1.2%
既存店客数 ▲4.8%
既存店客単価 +3.6%
全店売上高 +25.0%
[サークルKサンクス]
既存店日販売上高 ▲4.5%
既存店客数 ▲7.8%
既存店客単価 +3.6%
全店売上高 ▲58.6%

ローソン
総店舗数1万3587店
既存店売上高 ▲4.0%
既存店客数 ▲5.0%
既存店客単価 +1.2%
全店売上高 +5.3%

10月の既存店売上高は、セブン-イレブン▲0.5%、ファミマは▲1.2%(サークルKサンクス▲4.5%)、ローソン▲4.0%と3社ともにマイナス。

そして、既存店客数はセブン-イレブン▲4.5%、ファミマは▲4.8%(サークルKサンクス▲7.8%)、ローソン▲5.0%。天候要因が影響しているとはいえ、5%の客数減はかなり深刻だ。

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