そごう・西武news|西武渋谷店「メディア型OMOストア」の全容公開

(株)そごう・西武(東京都千代田区、林拓二社長)は、西武渋谷店パーキング館1階にオープンするメディア型OMOストア「CHOOSEBASE SHIBUYA(チューズベース シブヤ)」における会場構成を決定した。

会場は4つのエリアで構成される。
2つある展示室エリアでは、D2C(Direct to Consumer)ブランドを中心に、51ブランドの商品を展開する。これらのブランドは、OMOストアのキーワードである「サステナビリティ」を切り口に集められている。

D2C(Direct to Consumer)とは、企業や個人が製品の企画・製造・販売を一貫して行うビジネスモデルのこと。とくにECサイトを中心とした通信販売のビジネスで、自社で企画・製造した商品を自社のチャネルを通して消費者に直接販売する

展示室エリアでは、展示商品をスマホ上の「買物バッグ」へ追加し、それをカウンターで掲示することで決済手続きへと進む。商品説明など販売員の役割の一部をスマホが担う、という次世代の店舗のあり方を体感することができる。また、ショールーミングストアとは違って、全商品が持ち帰り対象となっている。

〈展示室エリア〉

3つ目のエリアには、(株)FABRIC TOKYOから、働く女性のためのオーダーウェアブランド「INCEIN」の1号店が登場する。3Dスキャンボックスで身体を採寸し、サイズとデザインを自分好みにカスタムオーダーすることができる。

ラウンジエリアでは、完全キャッシュレスのパーソナライズドカフェ「TAILORED CAFE」を展開する。自家焙煎のものを中心に、多彩なフレーバーのコーヒー豆を揃えており、気分に合わせて好みの味わいを選ぶことができる。専用モバイルオーダーアプリ「COFFEE App」を使って事前注文することで、待ち時間なくスムーズに商品の受取りができる。また毎日、スペシャルティコーヒーを楽しめる月額定額プランも提供する。

〈ラウンジエリア〉

オープン時には “I DISPLAY music.” の特別ブースを設置する。Google が提供するさまざまなデバイスによってYoutubeの音楽視聴に新しい楽しみ方を提案する。このプロジェクトで制作されたAdo「夜のピエロ(Teddy Loid Remix)のMVの世界観を、Googleの最新ガジェットや非接触ディスプレイを搭載した装置とともに体感することができる。さらに、「TAILORED CAFE」ではAdoとコラボレーションした限定カフェラテや、Adoのレコーディング部屋をモチーフにしたカフェブースも用意する。

〈I DISPLAY music.の象徴体験ブース〉

〈Google製品を体感できるブース〉

OMOストアでありながらテクノロジーに寄りすぎない人間的な消費の在り方を体験できる場をつくるうえで、百貨店ならではの「編集」というキーワードをもとに、余白のある世界観の構築を目指した。ストア全体は2本の太い通路がクロスした構成になっている。それぞれのエントランスから十字路に向かってわずかに先細りしており、かつ有機的な曲線を描いた光のラインが奥へと誘引することで、没入感を強く感じる空間となっている。十字路には BASEBと呼ばれる4つのエリアが隣接している。

天井が低く半地下のような建築特性を活かし、彩度のないワンカラーの世界に、あえて暖かみを消したブルーの塗り床が「少しの違和感」として未来への兆しを感じられるようなアソートカラーとなっている。シルバーからブルーのグラデーションを施したトタンパネルはブルーモーメントを彷彿とさせ、渋谷ならではのヤンチャさを演出しながらも特別な体験を提供する。

CHOOSEBASE SHIBUYA のキーワードは「サステナビリティ」であるため、ブラウン管を使用した破砕ガラス、ストランドボード、再生アルミといったエコマテリアルを各所に使用した。また POPスタンドやライザーアイテムといった細部にも今回の施工で生まれた端材を再活用している。内装設計は乃村工藝社のデザイナー亀田氏を中心としたデザインチーム、「no.10」が担当している。

■CHOOSEBASE SHIBUYA(チューズベース シブヤ)
オープン日/2021年9月2日(木)
場所/西武渋谷店パーキング館1階
面積/約700㎡(212坪)
出品ブランド/54(うち商品展示スペース51、カフェほか3)
扱い品目/洋品雑貨、衣料品、インテリア用品、化粧品など

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