コープデリnews|「もったいない大賞」の「農林水産省食料産業局長賞」受賞

関東甲信越の7生協で構成されるコープデリ生活協同組合連合会(埼玉県さいたま市、土屋敏夫理事長)は、「第7回食品産業もったいない大賞」において、「農林水産省食料産業局長賞」を受賞した。主催は公益財団法人食品等流通合理化促進機構だ。コープデリの食品ロス削減を推進する取り組みが評価された。

「食品産業もったいない大賞」は、食品産業の持続可能な発展に向けて、顕著な実績を挙げている食品関連事業者、ならびにこうした取り組みを促進・支援している企業、団体および個人を広く表彰する。環境対策の一環として、⑴エネルギー・CO2削減、⑵廃棄量削減・再生利用、⑶教育・普及(消費者に最も身近な食品を通してこれらの啓発を促す)といった観点で、食品産業全体の地球温暖化・省エネルギー対策および食品ロス削減などをより一層促進することを目的としている。

コープデリが「もったいないアクション」で評価された取り組みは5点ある。
第1は「規格外農産物の取り扱い」。
傷やサイズ違いで規格外品となる野菜や果物など、見た目は劣るが味への影響がない農産物を組合員に「訳を伝えて」リーゾナブルな価格で提供している。規格外品の取り扱い高は、2018年度は50.5億円に上った。

第2は「フードバンク等への寄贈」。
物流センター残品の米や農産品、流通段階での破袋した米をフードバンクなどに寄贈している。また、一部の組合員活動施設や店舗に常設のフードドライブボックスを設置している。商品はフードバンクなどを通じ、生活困窮者、福祉施設、子ども食堂などに提供されている。2018年度は、農産物予備品1万7000t、米7.6t、フードドライブ6.7tを寄贈した。

第3は「食品廃棄物のリサイクル」。
消費・賞味期限切れ商品や調理・加工の際に出る食品残さを、飼料や肥料、魚油、バイオガス等にリサイクル利用している。2018年度の食品循環資源の再生利用の実施量は飼料1297t、肥料627.5t、油脂製品4.6t、メタン838.8t。

第4は「商品納品期限の延長」。
2018年9月から、賞味期間180日以上の商品は2分の1ルールで運用している。納品期限を緩和することで食品ロス削減につなげている。

第5は「エコクッキング教室・出前学習会の開催」。
家庭内で発生する食品残さを少なくするために、組合員が自主的な活動としてエコクッキング教室や出前学習会を開催している。

 

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