スギnews|日本ホスピスHDと資本業務提携/緩和ケア市場の成長に対応

スギホールディングス(株)(愛知県大府市、杉浦克典社長)は6月16日(金)、(株)日本ホスピスホールディングス(東京都千代田区、高橋正社長)の普通株式を取得するとともに、資本業務提携契約を締結した。

スギ薬局グループは関東・中部・関西・北陸エリアに1500店舗以上を営業し、約3500人の薬剤師と約500人の管理栄養士を擁する調剤併設型ドラッグストアを展開する。また、訪問看護事業なども展開し、地域の医療機関や各事業者とのシナジー創出に向けたネットワーク構築を進めている。さらに、在宅療養患者への支援として、自宅や介護施設へ年間35万件以上の訪問調剤サービスを提供し、来店が困難な人への商品お届けサービスも提供している。

一方、日本ホスピスグループは、「すべては笑顔のために」というコーポレートスローガンを掲げ、「在宅ホスピスの研究と普及」をミッションとして、「看取り」へ対応する緩和ケアを、末期がん患者と難病患者を主な対象として提供している。

今回の提携は、両社グループの協力関係を一層強化し、ホスピス住宅事業の展開の促進を図る。新規ホスピス住宅に関する物件情報の提供や物件の共同開発を行うほか、入居者への生活必需品や消耗品備品の安定・低価格での供給や、両社グループのサービスを融合することによる質の高い緩和ケアサービスの提供を行う。

また、入院・外来から、在宅医療・介護、その後のホスピス住宅における在宅医療・介護までの患者体験を一気通貫でサポートする体制を構築することで、利用者の満足度を高められると考えた。

今回の締結により、スギホールディングスでは、急成長が見込まれるホスピス住宅の患者向け訪問調剤事業や、各種物販サービスが展開できる。ほかに、両社グループの看護師間の専門性強化に向けた取り組み、経営資源の融合における新たな領域への展開等、看護事業の展開を促進していく。

さらに、患者体験を一気通貫でサポートする体制を構築することで、今後の市場拡大が期待されるスペシャリティ医薬品の応需体制を強化していく。

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