良品計画news|新オフィスで営業を開始しオフィス事業拡大

(株)良品計画(東京都文京区、堂前宣夫社長)は 2月1日(木)、東京都文京区にある住友不動産飯田橋ファーストビルに本社を移転し、営業を開始した。また、新オフィスを新たに「ライブオフィス」としても活用し、オフィスの設計・コンサルティング事業の強化、拡大を図る。

同社では、本社を「完成させないオフィス」とし、社員が自ら働き方を考え、働く環境を改善していく風土づくりを実践してきた。2022年8月期よりスタートした第二創業期の中で社員が増えたほか、コロナ禍を経て働き方が変化したことなどからオフィスを移転することとなった。「人が主役の働きやすい、居心地のよいオフィス」を目指し、「働く環境をもっと良くしよう!」という考えのもと、社員自らが振り返り、気づき、改善する取り組みを進化させていく。

新オフィスは、旧本社オフィスでの経験から課題をふまえ、利便性や業務効率向上、快適性向上、部門間のコミュニケーション円滑化など、働く場の環境改善をテーマに、社員のモチベーションにつながる設計や仕組みを導入した。具体的には、オンラインでの打ち合わせ増に対応する電話ブースの設置、対面で部門横断のコミュニケーションが気軽にできるコミュニケーションスペースの増設、イスラム教徒向けのプレイルーム(祈祷室)など。

■旧オフィスで発生した課題
1. 店舗・本社を含めた社員が交流できる場がない
2. 人員増に伴うオフィスの執務スペースの狭小化
3. 多層階のため部署間のコミュニケーションが取りにくい
4. コロナ禍での働き方の変化(例:オンラインミーティングの増加)
5. 業務拡大により商品開発などに必要なスペースが狭い
6. リラックスできる場所が少ないため、オンオフの切り替えが難しく、生産性が上がらない

■コミュニティースペースとオープンスペースの創設(課題1と6への対応)
約180坪の1階は、本部・店舗の社員が交流できるほか、取引先などの関係者とつながるコミュニティスペースとして機能する。イベント開催などの際は地域にも解放する場になる。対面とリモートで同時にイベントを開催できる設備も整えている。

5Fフロア中央に社員用オープンスペースを設置した。通常は社員の休憩や交流の場として利用できるほか、社内イベントや試食会などを実施し、コミュニケーションを促進する。

■フロア構成(課題2と3への対応)
部署間のコミュニケーションをより取りやすくするために、これまでの8フロアから2フロアにし、5階と7階を執務スペースとした。

■執務スペースの創設(課題2と3への対応)
テレワークとオフィス出社の併用から、全社員の約7割出社を想定した。旧オフィスに比べて席数や一人当たりの床面積も増加した。

各部署の仕切りをなくし、おおまかな部署のマッピングのみを行い、フリーデスク制とした。オープンミーティングスペースを大幅に増やすことで、フレキシブルに会話が生まれる環境になっている。

■ミーテイングスペースの創設(課題4への対応)
面談や電話ブースを大幅に増やした。リモート会議の増加に対応する。また、会議室や商談室を増やした。音響やシステム環境は、最新の設備を導入している。

■商品開発スペースの創設(課題5への対応)
衣服雑貨、生活雑貨、食品のものづくりを全社員が見えるオープンな場で行う商品部の専用開発スペースを設けた。衣服雑貨部門では、サンプル検討会などができるエリアを設置した。生活雑貨部門では、商品カテゴリーごとにサンプルを確認できるカウンターを設置したほか、B1Fには工作室や家電工房、化粧品の試験室なども設けた。食品部門では、本格的な厨房設備を導入したテストキッチンを1Fに設置した。

■心地よく過ごせる空間の創設
各フロアに、無印良品の菓子や飲料などが購入できる「一坪喫茶」を設置。
子育て中の女性や、妊婦社員の休憩を想定し、「マザールーム」を設置。
イスラム教徒がお祈りを行う専用部屋として「プレイルーム」を設置。

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