ローソンnews｜7月から2店舗で深夜時間帯の｢無人営業実験｣開始

(株)ローソン（東京都品川区、竹増貞信社長）は7月から数カ月間、フランチャイズ加盟店を含む2店舗で、深夜時間帯の無人営業実験を行う。

今回の実験では、0:00～5:00の5時間を、レジに店員がいない無人営業とする。顧客は、事前に専用アプリに登録して、店舗入口でアプリ上に表示されるQRコードを読み取ることでドアの開錠を行う。今後は、顔認証システムの導入も検討していく。

通常通りの標準化商品も販売するが、たばこや酒類などの免許品、カウンターファストフーズ、切手類、収納代行やチケット発券など店員の作業が必要な商品・サービスは除く。

決済方法は2種類を予定する。第1は、「ローソンスマホレジ」。第2は自動釣銭機能が付いた「完全セルフレジ」。この完全セルフレジ付近には操作マニュアルを用意する。

実験開始当初は、商品の片付け作業やシステムなどトラブルの備えとして、バックヤードで1名が勤務するが、時期を見て完全無人化に移行する。また、防犯対策として店舗に設置している防犯カメラの増設も行う。

アルバイトクルーの人手不足の問題は、小売業にとって重要な課題となっている。経済産業省が実施したフランチャイズ加盟店アンケート結果でも、人手不足という回答が4年前の調査よりも大幅に増加している。今回のローソンのスマホレジや完全セルフレジの実験は、深刻化する人手不足対策への取り組みの一環である。