コールズnews|’20年通期売上150億ドル20%減で赤字/ECやセフォラは好調

米国ジュニアデパートのコールズ(ウィスコンシン州メノモ二―フォールズ、ミシェル・ガスCEO)は、1月30日で終了した2020年度第4四半期と通期の決算を発表した。

ジュニアデパートは通常の百貨店より売場面積が狭く、低投資で出店できる郊外の店舗が多い。ラグジュアリーブランドではなく、二番手ブランドを中心に品揃えするため、商品の価格帯は通常百貨店より低い。米国商業センサスの「ディスカウントデパートメントストア」に属する。

2020年11月~2021年1月の第4四半期売上高は58億7900万ドル(1ドル100円換算で5879億円)で前年同期比は10.1%減少。そして総収入は61億4100万ドル(6141億円)でこちらも10.1%減少。営業利益は3億1600万ドル(316億円)で21.2%減だった一方で、純利益は29.4%増加して3億4300万ドル(343億円)と、減収増益だった。

通期では、売上高150億3100万ドルでは前年比でマイナス20.4%。総収入は159億5500万ドルでマイナス20.1%と落ち込んだ。営業利益は123.8%減少して2億6200万ドルの赤字、純利益は123.6%減で1億6300万ドルの赤字となった。

コールズは衣料品、家庭雑貨、室内装飾品からベビー用品や玩具など幅広い商品を取り扱う。また、オンラインサイトの「Kohls.com」では店舗で販売する商品のほか、家具やデジタル家電も販売する。ホリデー・シーズンのデジタルセールスは22%増加し、売上げ全体の42%を占めるなど予測を上回る好調ぶりだった。またオンライン販売の店舗フルフィルメントは45%に達し、生産性が向上した。

商品カテゴリーではホームが好調。また、昨年提携したルイ・ヴィトン傘下ブランドの「セフォラ」が人気売場となり、2021年度には200カ所の拡大を予定している。2023年には850カ所へ拡大させる計画だ。ナイキ、アンダーアーマー、カルバン・クライン、チャンピオンなど提携ブランドも好調である。Amazonと提携して実施しているAmazon商品の店頭での返品受付は、売上げと利益に貢献している。2020年度に200万人の新規顧客を獲得し、このうち1/3はミレニアル世代だった。

同社は期末時点で、全米49州にコールズ百貨店1162店を展開する。

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