ウォルマートnews|スーパーセンターへのセルフレジ導入テスト拡大

ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は、本社近くのフェイエットビルにあるスーパーセンターで、昨年7月から全レジスターをセルフレジにするテストを行ってきた。

このテストでは、フルサービスの有人レジをなくすことで店内での感染リスクを下げ、チェックアウト時の混雑を緩和し、買物のスピードアップが図れるかなどを確認する。


〈スーパーセンターのオープン・チェックアウト・エリア〉

その後もいくつかの店舗で実証実験を行っていたが、今年4月にはテキサス州プラノにあるスーパーセンターにも導入された。

スーパーセンターでは通常レジが30レーンほどあり、混み具合によってキャッシャーが追加配置されるが、顧客からは、空いているレーンが少ないという不満が一番多い。

新しいチェックアウト・エリアでは、常に32あるレジがすべて開いており、顧客がチェックアウト・エリアに入ると、ホストと呼ばれる社員が空いているセルフレジを案内する。社員によるチェックアウトを望む顧客には、そのホストがセルフレジでチェックアウトを行う。

レジ係は通常40時間のトレーニングを受ける必要があるが、セルフレジ利用では1日もかからないトレーニングで、すぐに顧客サービスが行える。

もしこの試みが成功すれば、顧客にとってはチェックアウトの時間が早くなり、ウォルマートにとっては、現金扱いなどレジ係の特別トレーニングの必要がなくなる。

最近、米国小売業界でも人手不足が問題になっており、賃金も上昇している。そのため、レジの混雑解消とキャッシャーの減員は店舗運営上プラスである。スキャン&ゴー・アプリを使ったセルフ・チェックアウトもテストされたが、ウォルマートでは不正使用が多く、導入を止めたた経緯がある。現在では「ウォルマート+」の会員にだけこのサービスを提供している。

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