ウォルマートnews|第2Q総収入1410億ドル2.4%増/サムズ会員数過去最高
ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は、2022年1月期の第2四半期業績を発表した。
第2四半期(5月1日~7月31日)の売上高は1398億7100万ドル(1ドル100円換算で13兆9871億円)で前年同期比2.2%増。サムズクラブの会員費やその他収入を含めた総収入は1410億4800万ドル(14兆1048億円)で2.4%増加した。なお、ウォルマートは2020年11月にウォルマート・アルゼンチン、2021年2月にイギリスのアズダ、同年3月に日本の西友の3つの子会社を売却しており、そのマイナス影響が89億ドル(8900億円)に上るものの、それでも堅調な伸びを示している。
営業利益は73億5400万ドル(7354億円)で21.4%増、純利益は42億7600万ドル(4276億円)で34.0%減少した。
部門別で見ていく。
ウォルマートUS部門の売上高は981億9200万ドル(9兆8192億円)で5.3%増、営業利益は60億8900万ドル(6089億円)で20.4%増。既存店売上高は5.2%増、客数が6.1%増、客単価が0.8%減少した。eコマースは前年比では6%増、2019年比では103%増加しており、既存店売上高に0.2%寄与している。ウォルマートUSのグローサリーの市場シェアは、店舗を中心に増加した。宣伝広告収入は、国内で倍増し、グローバルでも成長している。
国際部門の売上高は230億3500万ドル(2兆3035億円)で15.2%減、為替の影響を除くと24.0%の減少となった。営業利益は6.0%増加して8億6100万ドルだった。
サムズクラブ部門の売上高は186億4400万ドル(1兆8644億円)で13.9%増、会員費収入は12.2%増加し、会員数は過去最高となった。営業利益は6億6000万ドルで11.5%増。既存店ベースでは売上高7.7%増、客数5.1%増、客単価が2.5%増だった。eコマースは27%増加し、既存店売上高に1.8%ほど寄与した。
今年度の上半期総収入は2793億5800万ドル(27兆9358億円)で2.6%増、営業利益は142億6300万ドル(1兆4263億円)で26.4%増、純利益70億0600万ドル(7006億円)で33.1%の減少となった。
今期予測は、総収入で為替の影響を除いて多少増加、既存店売上はウォルマートUSで5%から6%増加、サムズ・クラブで7.5%から8.5%増加(ガソリン販売、サムズクラブではタバコ販売を除く)と、上方修正している。設備投資は140億ドルほどで変更なし。
好調だった前年度との比較でも成長しており、特に店舗の売上げが好調である。国際部門での売却による損益は、長期的に見れば、プラスとなると考えられる。