コールズnews|’24年年商162億ドル7.2%減/「セフォラ」は好調
米国ジュニアデパートのコールズ(ウィスコンシン州メノモ二―フォールズ、アシュリー・ブキャナンCEO)は2025年1月期の通期決算を発表した。
「ジュニアデパート」とは、通常の百貨店のようなラグジュアリーブランドではなく、二番手ブランドを中心に品揃えする業態。通常の百貨店より売場面積が狭く、低投資で出店できる郊外型の店舗が多い。米国商業センサスでは「ディスカウントデパートメントストア」に属する。
年間売上高は153億8500万ドル(1ドル150円換算で2兆3078億円)で前年比7.2%減、その他収益も含めた営業収益は162億2100万ドル(2兆4332億円)で7.2%減。営業利益は4億3300万ドル(650億円)で39.6%減、純利益は1億0900万ドル(164億円)で65.6%減。減収減益となってしまった。
既存店ベースでも売上高6.5%減と低迷している。
カテゴリー別の売上増減率はウィメンズ10.8%減、メンズ10.9%減、家庭用品8.8%減、キッズ11.7%減、フットウェア10.0%減と軒並みマイナス。ただし、唯一好調なのがアクセサリー部門で、8.8%増加している。これはアクセサリー部門に含まれる化粧品ブランド「Sephora(セフォラ)」の好調がけん引している。
なお同社は、2025年1月15日にCEOを交代した。ウォルマートおよびサムズクラブでの幹部、手芸用品専門店マイケルズのCEOなどの経歴をもつアシュリー・ブキャナン氏がCEOに就任している。
Ashley Buchanan CEO
ブキャナン新CEOのコメント。
「われわれは重点的に取り組むべき分野を特定しているので、2025年には将来の成功に向けてコールズを再構築していきます。お客さまはコールズにすばらしい製品、価値、そして体験を期待しています。この”特定した分野”によって、お客さまがコールズに望むこと、期待することを実現できると確信しています」