Amazonプライム会員1時間配達サービス｢Prime Now｣マンハッタンで始動

Amazonがニューヨーク・マンハッタンで、「Prime Now」サービスをスタートさせた。専用アプリで注文を受けた商品を1時間以内で配達するサービスで12月18日からスタートした。すでに発表されていた通り、プライム会員限定。モバイル・アプリはiOSとアンドロイドでダウンロードできる。

ワールドワイド・オペレーション担当のデーブ・クラーク上級副社長は「お店に買い物に行く時間がないとき、行きたくない時に、プライム会員は商品を1時間以内に受け取ることができる。これはプライム会員にとってこれまでで最高のdeal（つまりはお得なサービス）。マンハッタンのプライム会員はこのサービスを気に入ってくれるだろう。2015年には、他の都市でもサービスを提供していく」と述べている。

2時間以内の配達サービスは基本的に配送料は無料。すごいサービスだが、ただし1時間以内の配送は1回あたり7.99ドルの配送料がかかる。時間帯は早朝6時から深夜12時まで。

配送方法が面白い。デリバリースタッフがマンハッタンの渋滞をかいくぐって、自転車で届ける。配送センターは、34番地に面したビル。このビルは「アマゾン初の出店」と話題になったエンパイア・ステートビルと向かい合う。

配達商品は2万5000アイテム以上の日常雑貨。ペーパータオル、シャンプー、書籍、玩具、電池など。

Amazonのプライム会員は既に世界中で数千万人となっている。彼らへの特典がすごい。
第１に、彼らは2000万以上のアイテムからチョイスした商品が2日間で配達される。
第２にプライム会員は、数万点の映画やテレビ番組を無料でストリーミングして楽しめる。
第３にAmazonのクラウド・ドライブを使って無料で写真が保存できる。
第４に60万以上の電子書籍をキンドル・レンディング・ライブラリーを使って借りることができる。
そして第５に「ライトニング・ディール」と呼ばれる特別販促を早めに受けられる。

そのロイヤルティの高いプライム会員への２時間での無料直接配達だから、歓迎されることは間違いない。もちろん自転車での配達がバイクになったりという改善を加えられて、大都市から拡大していくに違いない。

プライム会員を抱え込みしつつ、コモディティ商品の直接配達が進んでいく。
ウォルマートがオムニチャネル強化を急ぐ理由がここにある。

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