アルバートソンnews|ドラッグ3位のライトエイドと統合し830億$企業へ

アメリカでスーパーマーケットチェーンとして第2位のアルバートソンが、ドラッグストア第3位のライトエイドと合併の合意をした。

アルバートソンは、投資会社サーベラスの傘下にあって、2015年1月、当時の全米第2位のスーパーマーケット・セーフウェイと統合した。2017年2月期の年商は586億9600万ドル(1ドル100円換算で5兆8696億円)で、前年比0.1%の増。店舗数は2392店。業績は低迷。

しかしアルバートソンとセーフウェイの統合から丸3年、今度は、ライトエイドとの合併へと進む。

そのライトエイドは、昨2017年2月期決算で、328億4500万ドル(3兆2845億)で6.8%の成長。店舗数は4536店。一昨年の2016年2月に全米第2位のドラッグストア・ウォルグリーンから経営統合案が提示され、株主の97%が賛成した。しかし、昨2017年6月に連邦取引委員会が独占禁止法に抵触すると承認せず、この統合案は暗礁に乗り上げていた。

アルバートソンもスーパーマーケットチェーンだが、オスコー・ドラッグやセーブオンの店名で約700店はドラッグストアを展開しているし、基本的にフード&ドラッグのフォーマットを展開しているから、ライトエイドと経営統合しても、何ら違和感はない。アルバートソンのドラッグストア網は逆にライトエイドのネットワークに吸収させて運営される予定だ。

これによって、単純計算で全米に展開される約5200店のドラッグストア・ネットワークが形成されるが、マーケットが重なる商圏で調整し、店舗数は38州とワシントンDCに約4900店、調剤カウンターは4350カ所、簡易クリニックは320カ所のチェーンとなる。調剤薬局の高収益マネジメントシステム、商品調達のパワーアップ、さらにビッグデータを活用したターゲット・マーケティングやロヤルティプログラムなどで、相乗効果が出る。

合併による経費面のシナジー効果は3億7500万ドルと予測される。また36億ドル分の追加売上げ増が見込まれ、2018年度の暫定総売上高は830億ドルにアップすると推定される。

合併は今年2018年後半の早い時期に終了すると予測される。合併後はライトエイドの現株主3割弱とアルバートソンの現株主約7割が統合会社の株式を保有する。現在、サーベラスが保有し、非上場企業であるアルバートソンは、合併終了後、をニューヨーク証券取引所に上場する予定。

アメリカのスーパーマーケット産業はフード&ドラッグを基本にしている。だからドラッグストア産業とはまさに兄弟関係にあるが、二つの業態を乗り越えた経営統合はさらに進捗するに違いない。

検索ワード:アルバートソン ライトエイド セーフウェイ 経営統合

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