コメリnews|第3Q営業収益2961億円2.1%増・経常利益0.9%増
(株)コメリ(新潟県新潟市、捧雄一郎社長)が2025年3月期の第3四半期決算を発表した。
2024年4月1日~12月31日の連結業績は、営業収益2960億8100万円(前年同期比2.1%増)、営業利益205億9600万円(2.4%増)、経常利益203億5300万円(0.9%増)、四半期純利益133億4100万円(3.7%減)だった。
営業利益率7.0%、経常利益率6.9%。
第3四半期は、10月以降も気温の高い日が続き、石油ファンヒーターなどの暖房用品の販売に遅れが見られたが、12月からは気温も下がったことで需要は回復基調となった。また、闇バイトによる強盗被害の報道もあり、防犯用のセンサーライト、窓の補助錠などの防犯用品の需要も高まった。
ホームセンター事業は、売上高2928億3000万円(2.1%増)。
主要商品部門については、工具・金物・作業用品が売上高538億6200万円(3.5%増)、リフォーム資材・エクステリア用品が437億2000万円(0.8%増)、園芸・農業・ペット用品が917億3500万円(1.2%増)、日用品・家電・カー・レジャー用品が589億6400万円(4.9%増)、インテリア・家庭・オフィス用品が売上高268億3300万円(1.3%増)。
リフォーム事業は売上高前年同期比102.2%と堅調に推移した。全国のコメリ店舗で受付可能な住宅設備機器等の取付・交換を行う「住急番取付」や、シロアリ・害虫駆除、庭木の手入れ等の「住急番サービス」の取扱高も堅調に推移している。
政府の「住宅省エネ2024キャンペーン」の影響もあり、断熱内窓の取り扱い件数が大幅に増加した。また、より専門性の高い知識の習得を目指し、全店従業員の79.6%がリフォームマイスター2級を取得した。さらに、リフォームマイスター1級のカリキュラムを新たに開始した。
イーコマース事業は、売上高前年同期比110.0%と好調に推移した。エアコン、玄米保冷庫などの設置サービスが必要な商品や、災害時の備えとして防災特集と連動した発電機などを中心に販売を伸ばし、売上高比率は6.1%(0.4%増)と高めることができた。
1200を超える店舗網とシステム環境を活かし、店頭受取比率80%に達する BOPIS(Buy Online Pick up In Store)の取り組みを行い、店舗・ネット・アプリと連携した販売促進に努めた。
カード事業については、自社発行しているコメリカード(クレジット機能)、アクアカード(プリペイド機能)などのカード会員数が522万人(前年同期比28万人増)となった。また、コメリカードとアプリを連携させたスマホ決済サービス「コッコPay」や、カードタッチ決済サービスの導入を行い、決済手段の多様化を進めている。
PB商品の開発については、世界のベストソースから標準化された1200を超える店舗、物流・情報システムを通して商品開発を推進したことで、売上高構成比率は48.5%(0.32%増)となった。カー用品ブランド「CRUZARD(クルザード)」やレジャー用品ブランド「Natural Season(ナチュラルシーズン)」は、ブランディングCMの放映やソーシャルメディアも絡めた重点販売を実施した結果、引き続き販売が好調に推移した。
物流面では、生産から販売までの社会的コストを圧縮することを目的として、連結子会社の北星産業(株)が担っている。2024年6月に、東海エリアへの出店強化・物流の効率化を図るため、国内12カ所目の新たな物流拠点となる「コメリ静岡流通センター」の稼働を開始した。また、2024年6月に「コメリ(新)関西流通センター」の建設に着工した。2026年春の稼働を予定している。
店舗については、コメリパワーを5店舗、コメリPROを4店舗、コメリハード&グリーンを6店舗開店した。一方、コメリハード&グリーンを11店舗閉店した。12月末時点の店舗数は、パワー107店舗、ハード&グリーン1094店舗、PRO19店舗、アテーナ4店舗の合計1224店舗。