1月スーパーマーケット統計|既存店0.9%増/総売上高9734億円2.2%増

一般社団法人日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、一般社団法人全国スーパーマーケット協会(NSAJ)のスーパーマーケット3団体が1月の販売実績速報値を発表した。3団体の集計企業数は270社、8369店舗。

総売上高は9734億4358万円で既存店前年同月比は100.9%、全店でも102.2%だった。

食品合計は8725億2630万円で既存店101.2%。生鮮3部門合計は、3334億7796万円で99.8%だった。

青果が1298億9877万円で98.7%。
玉ねぎ等、土物類は、前年相場高騰により伸長した反動がみられた。全体的に相場高傾向で一品単価が上昇し、買上点数の減少により伸び悩んだ。白菜など鍋関連野菜の動きが良かったが、菌類は好不調の判断が分かれた。トマトや洋菜などサラダ関連は価格高騰により不調となった店舗が多かった。国産果物は相場安傾向がみられ好調に推移した。輸入果実は売上げが回復傾向にある店舗もみられた。

水産は849億0804万円で98.7%。
燃料費や養殖飼料等の高騰に加え、不漁による価格上昇により販売に苦心しており、販売点数減を単価上昇でカバーする状況が続いている。刺身盛合せが年始まで好調に推移したものの、その後は伸び悩んだ店舗が多かった。鍋・おでん関連商材の動きは比較的よかった。あさりは価格が高騰しており、表示問題もあって不振が続く。小魚や塩干類などは前年並みの売上げを確保した店舗が多かった。

畜産が1186億7115万円で101.7%。
相場の高騰が続き、買上点数の伸び悩みが続いている。豚肉や鶏肉など鍋物用の商材の動きがよかった。牛肉は国産の動きがよいが、豚肉は国産高騰により輸入品の動きがよい。加工肉は価格の高騰で伸び悩んだ店舗が多かった。

惣菜は996億8255万円の103.6%。
光熱費や調理油の値上げの影響もあり、天ぷら、コロッケなどの揚げ物類、焼き鳥などの焼物類を中心に引き続き好調だった。行楽需要やイベント再開によるオードブル、通勤再開による夕方以降の需要回復により米飯類の動きも好調が続いている。麺類などホットメニューも好調に推移した。

日配は1957億3560万円の103.2%。
パン類を中心に値上げの影響で買上点数の減少傾向はみられるが、一品単価の上昇により売上高としては好調に推移している。鶏卵価格が高騰しており、特売ができず集客に苦心してい店舗もあった。鍋物、おでん関連の練り物、うどんなどホットメニューの動きがよかった。冷凍食品や機能性の乳酸菌飲料は、引き続き好調だった。

一般食品は2436億3018万円で100.6%。
全般的に単価の上昇による販売数量減の影響を受けているが、販売点数の落ち込み幅により好不調の判断が分かれている。節約志向と寒波前の備蓄需要からレトルト食品やインスタント麺、気温の低下に伴い鍋物用のつゆ、カレーやシチューなどのホットメニューが好調に推移した店舗が多かった。酒類は伸び悩んだ店舗が多かった。

非食品は726億8019万円で98.0%。
マスクやハンドソープ、除菌関連などの衛生用品は需要の減少がみられた。値上げが相次いでいる洗剤などの家庭用品は前年並みの販売を確保した店舗もみられるが、トイレットペーパー、キッチンペーパーなど紙製品は不調だった。タバコを不調とするコメントが多かった。全般的に、値上げの影響を受けてドラッグストアなど競合業態への流出が一層強まったとの声も挙がっている。

最後に、その他が282億3709万円で96.4%。

エリア別では全エリアで前年を超えた。店舗規模別では、店舗数の多い企業が好調に推移したが、保有店舗数が3店以下の企業が前年を割っている。

1店舗当たりの平均月商は1億1632万円、売場1㎡当たり売上高は7.0万円だった。

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