【12月外食産業】売上高3.3%増、ファストフード5.2%増でトップ

一般社団法人日本フードサービス協会(JF)が12月の外食産業市場動向調査と2016年年間結果報告を発表した。業態別に集計したこの調査は、新規店も含めた全店を対象としている。

12月の有効回収の事業社数は、180社で店舗数は3万2793店。その中でファストフードは1万7079店(約52%)、ファミリーレストランは9660店(約29%)。店舗数があわせて8割を超えるこの2業態の成績が外食産業統計を左右する。

全体概況
12月の売上げは前年同月比3.3%となり、4カ月連続で前年を上回った。客数は2.9%、客単価は0.4%、店舗数0.7%といずれもプラス。前年より土曜日が1日多い曜日回りに加え、とくにファストフードがクリスマスや年末の外食需要を牽引した。

業態別概況
 
<ファストフード業態>
全体売上高は前年同月比5.2%と好調。
洋風――売上高8.4%。季節限定メニュー・クリスマスキャンペーンが好調。
和風――鍋などの季節メニュー、地域限定メニュー、定食新メニュー効果で、売上高4.6%。
麺類――店舗数が4.1%増加の影響で、売上高も2.0%アップ。
持ち帰り米飯・回転寿司――店舗数減少がひびき、売上高▲1.1%
その他――売上高3.4%。価格改定とクリスマスケーキ販売が好調でアイスクリームが売上げ伸ばす。

<ファミリーレストラン業態>
店舗数は▲0.3%と減少したが、客数0.7%、客単価1.0%の増加となり、売上高はプラス1.7%だった。
洋風――売上高は3.1%増。高単価商品の投入、テイクアウト・宅配用ローストチキンが好調。
和風――年末需要は健闘したものの店舗数▲1.5%、客数▲2.1%、売上高も▲1.9%の減少。
中華――売上高0.7%プラス。店舗数、客数はマイナスだったが、客単価は0.8%増。
焼肉――年末のファミリー層を確保し、客数4.5%増となり、売上高4.4%増。

<パブ・居酒屋業態>
合計では、店舗数、客数、客単価すべてマイナスで売上高▲3.2%。
パブ・ビアホール――売上高3.2%増。店舗数4.2%、客数5.0%、それぞれ増加して、客単価の▲1.8%をカバーした。
居酒屋――店舗数、客数、客単価すべてマイナスで、売上高▲4.8%。しかし忘年会の宴会数は前年を超えた。個人客の数が伸びなかったことが、マイナス要素となった。

<ディナーレストラン業態>
客単価だけは▲0.4%とマイナスだったが、店舗数5.0%、客数5.1%で売上高4.6%の増加。

<喫茶業態>
売上高3.1%増。冬季メニューや高単価商品が堅調に推移。また温暖な日のアイスドリンクの需要も多く、店舗数2.2%、客数0.7%、客単価2.5%、すべてプラスとなった。

12月の外食産業業態別の結果を、売上高伸長率順にまとめると、
ファストフード5.2%、その他5.1%、ディナーレストラン4.6%、喫茶3.1%、ファミリーレストラン1.7%。
一方、マイナスはパブ・居酒屋業態▲3.2%。その中でパブ・ビアホールはプラス3.2%、居酒屋は▲4.8%という結果だった。


外食産業でも2016年の年間報告があった。
2016年は台風やオリンピック期間中の外出控えなどの影響を受けて、8月はマイナスとなったが、それ以外は好調を維持。全体では売上高2.8%増となり、2年連続で前年を上回った。とくにファストフードが好調で売上高プラス6.0%と一番の伸びをみせた。その中でも洋風は9.7%と大きくアップした。ファストフードは2013年からマイナスが続いていたが、4年ぶりにプラスとなった。外食業態の中でもトップの伸び率となり、2016年の外食産業を牽引した。

業態別売上げでプラスだったのは、ファストフード6.0%、ディナーレストラン4.3%、その他3.4%、喫茶1.2%、ファミリーレストラン0.4%。ファストフードは4年ぶり、他の業態は5年連続でプラスとなった。

一方、パブ・居酒屋▲7.2%となり、8年連続でマイナスとなった。

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