8月ホームセンター統計|販売額2775億円0.2%減/ニトリ既存店14%増
経済産業省発表の「商業動態統計速報」発表の8月ホームセンター販売額は2775億円、前年同月比は0.2%減少した。
(経済産業省大臣官房調査統計グループ編商業動態統計月報より)
商品別の増減率では、プラスとなったのは、園芸・エクステリア2.2%、ペット・ペット用品2.1%、家庭用品・日用品1.4%、その他1.3%、オフィス・カルチャー0.7%。一方マイナスは、カー用品・アウトドア▲7.2%、電気▲4.0%、インテリア▲3.9%、DIY用具・素材▲0.6%。
カー用品・アウトドアのマイナスが響き全体では前年を下回った。
ホームセンター業界の主要5社およびニトリの8月概況を報告する(%は前年同月比)。
(株)ニトリ
[既存店] 売上げ +14.0% 客数 +19.1% 客単価 ▲4.3%
[全 店] 売上げ +23.3% 客数 +33.3% 客単価 ▲7.5%
DCMホールディングス(株)
[既存店] 売上げ ▲4.5% 客数 ▲4.9% 客単価 +0.4%
[全 店] 売上げ +0.1% 客数 ▲0.1% 客単価 +0.3%
(株)コメリ
[既存店] 売上げ +0.71% 客数 ▲0.04% 客単価 +0.74%
[全 店] 売上げ +3.60% 客数 +1.97% 客単価 +1.63%
コーナン商事(株)
[既存店] 売上げ ▲0.1% 客数 +0.8% 客単価 ▲0.9%
[全 店] 売上げ +4.1% 客数 +4.7% 客単価 ▲0.6%
(株)ナフコ
[既存店] 売上げ ▲2.4% 客数 ▲3.0% 客単価 +0.6%
[全 店] 売上げ ▲1.4% 客数 ▲2.0% 客単価 +0.6%
主要5社の既存店売上げの結果を見ると、ニトリは伸び率14.0%と二桁増、客数も大幅に増加した。ただし客単価はマイナスだった。商品ブランド戦略の一環として、新たにプライス・ブランド「DAY Value(ディバリュー)」を展開している。それが大幅な売上げ増・客数増に結びついたが客単価は押し下げた。しかし客数が支持のバロメーターだからニトリの戦略は正解ということになる。ニトリは今、一人勝ちだ。
また、コメリはわずかながら前年を上回ったが、ほかのホームセンター3社は苦戦した。
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