アマゾンnews|大型の百貨店型リアル店舗を複数カ所で計画

アマゾン・コム(ワシントン州シアトル市、アンディ・ジャシーCEO)が大型のリアル店舗を複数カ所で開店する計画を進めていることをウォール・ストリート・ジャーナルが報じている。

関係者によると、取り扱い商品は有名な消費者ブランドを含むアパレル、家庭雑貨、家電など多岐に渡り、百貨店のような業態になるそうだ。具体的なブランド名などは明らかになっていないが、その中心となるのはアマゾンの自社ブランド商品になる。店舗バナーはまだ不明だ。

最初に開店が予定されているのはオハイオ州とカリフォルニア州にある、3万平方フィート(約2787㎡、約843坪)ほどの広さの2店舗。アマゾンの他のリアル店舗よりは大規模となるが、一般的な百貨店は10万平方フィートほどなので、それよりは小さいことがわかる。ノードストロームやブルーミングデールが近年積極的に展開している小型フォーマット店のような位置づけだ。

アメリカでは今年の春頃から、リアル店舗への客数が急激に回復しており、ショッピングモールなどにも客足が戻ってきている。一方で、昨年ニーマンマーカスやJCペニーなどのデパートメントストアが相次いで倒産して退店したことによって、モールの大型店舗スペースの空きは増えているため、入居するテナントにとっては有利な状況となっている。これはアマゾンにとっても同じで、有利な店舗開発が可能となっているため、実店舗スーパーマーケット「Amazon Fresh」の開店でもローコスト出店を実現している。アマゾンによるリアル店舗の積極開発は続きそうだ。

関連カテゴリー

海外 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧