CVSヘルスnews|22年年商3225億ドル10.4%増/Oak Street Health買収

CVSヘルス(ロードアイランド州ウーンソケット、カレン・リンチCEO)は12月31日で終わった2022年12月期の第4四半期と通期決算を発表した。

第4四半期の総収入は838億4600万ドル(1ドル130円換算で10兆9000億円)で9.5%増、営業利益は36億1800万ドル(4703億円)で62.3%増、純利益は23億ドル(2990億円)で77.5%増だった。利益急増の要因は、前年度の約14億ドルの店舗減損費用の反動と、子会社「bswift LLC」の売却による2億5000万ドルの税引前利益によるもの。

以下は通期業績。総収入が3224億6700万ドル(41兆9207億円)で10.4%増、営業利益は77億4600万ドル(1兆0070億円)で41.3%減、純利益は41億6500万ドル(5414億円)で47.3%減少した。この減益は「オピオイド訴訟」関連の訴訟および示談金支払いが主な要因となっている。

部門別では、ヘルス・ケア・ベネフィット(健康保険)部門の総収入が914億0900万ドルで911.2%増、調整後営業利益が59億8400万ドルで19.4%増。保険治療の支払い率となるメディカル・ベネフィット・レシオは、84.0%で、前年度の85.0%より減少している。

ファーマシー・サービス(調剤)部門の収入は1692億3600万ドルで10.6%増、調整後営業利益は73億5600万ドルで7.2%増加した。処方箋請求数(30日換算)は通年で4.1%増加した。今年度はコロナワクチン接種数が減少した一方で、咳や風邪、インフルエンザなどが増加したことで処方箋数が増加した。

小売薬局/LTC(長期ケアシステム)部門の収入は1065億9400万ドルで6.5%増、調整後営業利益は67億0500万ドルで12.0%減少した。処方箋取り扱い数(30日換算)は通年で2.3%増加した。

既存店売上高は調剤薬局で9.5%増、フロント・ストアで7.4%増の全体では9.0%増加した。ジェネリック医薬品の割合は87.4%にのぼる。

またCVSヘルスは、全米21州でメディカル・センター169カ所を運営する、プライマリー・ヘルスケアの「Oak Street Health(オーク・ストリート・ヘルス)」を総額106億ドル(約1兆3780億円)で買収することを発表した。同社は垂直統合をさらに進め、シームレスなヘルスケア企業に進化していく狙いだ。

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