ライトエイドnews|2度目の「Chapter11」申請で経営破綻
米国ドラッグストア第3位のライトエイド(ペンシルベニア州ハリスバーグ、マット・シュローダーCEO)は5月5日、ニュージャージー州の破産裁判所に倒産申請「Chapter 11(連邦破産法第11章)」を提出した。
2023年10月の破産申請からは脱却していたものの、ライトエイドの破産は今回で2度目となる。
アマゾンやウォルマートといった小売業との競争や、EC対応といった経営環境の劇的な変化によって、ライトエイドは苦戦を強いられてきた。
倒産申請中は、債権者による追加融資の19億4000万ドルと、所有する現金を活用し、運営が続けられる。店舗はこれまで通り営業が続けられるが、処方箋や予防接種を含む薬局サービスと製品の提供に注力していくという。
シュローダーCEOは、「ライトエイドはこれまで60年以上にわたってロイヤル・カスタマーの皆さまに薬局サービスと製品を提供してきたことを誇りに思います。小売業界とヘルスケア業界に急激な変化によって、財務上の課題は依然として深刻ですが、国内外の複数の買収候補企業から関心を寄せられていることは、私たちにとって励みとなっています。今後は、お客さまに対して継続したサービスの提供と、可能な限り多くの従業員の雇用維持を最優先課題として取り組んでいきます。さらにライトエイドに尽くしてくれた数千人もの従業員に感謝します」と述べている。