9月SC統計|既存SC売上高は前年同月比9.0%減も大都市中心に回復基調

(一社)日本ショッピングセンター協会(東京都文京区、清野智会長)が10月25日(月)に発表した「SC販売統計調査」によれば、9月の既存SC売上高は前年同月比9.0%減となり、9月の11.6%減から2.6ポイントの改善となった。

8月27日に33都道府県まで拡大した緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置のうち、6県(9月12日解除)を除く27都道府県で9月30日まで延長されたものの、感染者数が徐々に減少したことから消費マインドに改善が見られ、売上げの回復傾向が少しずつ見られ始めた。

立地別では、周辺地域において近隣住民の生活必需品需要が継続し、前月から2.8ポイント増と堅調な売上げとなった。

また、地域別をみると、関東が6.9ポイント増。9月の二桁マイナスから一桁マイナスまで回復してきた大都市が売上げをけん引した。

テナントとキーテナントの前月比較では、テナントが2.3ポイント増、キーテナントが4.3ポイント増となり、ともに前年比のマイナス幅を縮めた。なかでも、「中心地域・中都市」のキーテナントでは、得意客向けの販促もあり、高額品に動きの見られた百貨店の売上げが改善し、前年比でもプラスに転じた。

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