11月家計調査|2人以上世帯消費支出は28.7万円2.9%減/食費14カ月連続減
総務省統計局が11月の「家計調査報告」を発表した。集計世帯数は全国の二人以上の世帯、7300世帯。
家計調査は家計の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査し、景気動向の把握、生活保護基準の検討、消費者物価指数の品目選定とウエイト作成などの基礎資料として利用されている。
11月の消費支出は、2人以上の世帯で28万6922円で、前年同月比は物価変動の影響を除いた実質では2.9%の減少となった。名目では0.3%増加している。前月比(季節調整値)は実質0.1%減少した。
費目別の消費支出(2人以上世帯・実質)で昨年同月比で増加したのは「被服及び履物 」 15.4%増、「家具・家事用品 」 4.7%増、「教養娯楽」0.4%増の3項目のみ。
一方で消費金額の大きい「食料」は1.2%減で、14カ月連続のマイナス。「住居」20.9%減、「教育 」11.0%減、「交通・通信」5.2%減と大幅なマイナスが並ぶ。
また、勤労者世帯の実収入(2人以上の世帯)は49万4181円で、前年同月比は実質4.7%減、名目でも1.6%減少した。