全米小売業協会news|感謝祭週末ショッピング2億人を突破/EC利用が過半数

全米小売業協会(National Retail Federation:NRF)は、11月23日(木)の感謝祭当日から、11月24日(金)の「ブラックフライデー」、そして11月27日(月)の「サイバーマンデー」までの週末の買物状況を発表した。

この期間、米国内で2億0040万人がホリデー・ショッピングをした。昨年は1億9670万人で、この調査が始められた2017年以降最高の人数となった。事前予測では、1億8200万人にとどまっていたものの、結果的には予測より1800万人以上も上回った。

リアル店舗への客数は1億2140万人で、昨年の1億2270万人より減少した。しかし、オンライン・ショッピングは1億3420万人に上り、昨年の1億3020万人を超えた。

日別の客数では、ブラックフライデーが一番多かった。金曜日のショッパーの内訳はリアル店舗が7620万人、ECが9060万人だった。特徴的なのはサイバーマンデーで、この日にリアル店舗で買物をしたのは2090万人だった一方で、ECでは7310万人と大きな開きがみられる。やはり「サイバーマンデー」に合わせて各社がセールを行うため、そこに買物客が集まるのだ。

業態別の購入先をみると、オンラインが44%、グロサリーストア・スーパーマーケットが42%、百貨店が40%、衣料・アクセサリー店が36%、家電店が29%だった。

また購入した商品のカテゴリーは、衣料・アクセサリーがトップで49%、おもちゃが31%、ギフトカードが25%、書籍・ビデオ・ゲーム・その他メディアが23%、パーソナル・ケア商品が23%だった。

そしてこの期間の平均客単価は321.41ドルと、昨年の325.44ドルよりわずかに下がった。インフレで物価が上昇していることを考えると、アメリカ人の懐事情は厳しそうだ。

NRFは調査会社プロスパー・インサイツ&アナリティックス社に依頼し、11月22日~26日の間、3498人の消費者にアンケート調査に行った(誤差は±1.7%)。

アンケートによると、「この週末の買物はセールや販促に影響された」と回答した人は55%で、昨年の52%より多かった。また、31%の人は購入を悩んでいた商品がタイムセールだったことで購入を後押しされたと答えている。

85%の消費者はこの週末にホリデー・ショッピングを開始し、予定している約半分(48%)の購入がすでに終わったと回答している。これは昨年の調査でも同様の傾向だった。

NRFでは「ホリデーシーズン」を11月1日~12月31日と定義している。今年のホリデー支出は前年比で3~4%増加し、総額9573億~9666億ドルの過去最高水準に達すると予想している。

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